地方では、家は代々受け継ぐ文化がまだまだ根強く残っています。伝統的な姿の日本家屋は徐々に減ってきましたが適切にメンテナンスをすれば永く住み続けられる素晴らしい技術が詰まっています。今回ご紹介するのは、祖父の代から孫の代へ受け継ぐための全面リフォーム。現在空き家となっていた状態の家を、子世代へ繋いで行けるようにとの思いが込められています。周りとの調和を保ちながら、空き家だった家が驚くほどきれいによみがえりました。
昔ながらの住宅が多い地域のため、外観は大きく姿を変えることなく街並みと調和するように傷んだ部分を修復しながらリフォームされました。長年経つと建具の建て付けや、外壁の痛みも気になる部分も増えてきます。全体の色合いは濃いめになったことでより和の風格を増した外観となりました。玄関扉も新しいものに入れ替えがされ、セキュリティも安心です。
内装が全て一新され、清潔感のある空間に生まれ変わりました。建具はふすまから新たに入れ替えがされ、昔ながらの建具で仕切る配置はそのままに、格子が味わい深い和モダンな雰囲気が生まれています。広々した玄関は明るい光があふれ、ずらりと並んだ格子の建具が堂々とした姿を見せます。ダウンライトが並びすっきりと現代的な印象になりました。
昔の建物では、梁に立派な丸太が使われているのが一般的でした。リノベーションではそうした伝統的な姿を生かすことができるのが醍醐味でしょう。畳の部屋がほとんどだった空間からフローリングへと変えられ、内装を見るとまるで新築のような新しさが生まれました。間口が狭く奥行きがある建物のため、光が届きにくい場所もありましたが、一部に光窓を設け1階まで明るさを届けることが可能です。リフォームは蓋を開けてからの困難も多くありますが、躯体を生かしながら子世代が住みやすいように完成させるのが建築家や工務店の腕の見せ所です。
【リノベーションについては、こちらの記事でも紹介しています】
※ 新築vsリノベーション。比較することで見えてくるそれぞれの良さ
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