ローコスト住宅で後悔?失敗しない家づくりの6つ

A.Imamura A.Imamura
自然体で暮らすvol.1, スタジオ・ベルナ スタジオ・ベルナ Будинки Дерево Дерев'яні
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ローコスト住宅を建てることは、長期住宅ローンに縛られないという点で魅力的な選択肢の一つです。しかし、ローコスト住宅で後悔した人の話もよく耳にします。価格が安いとはいえ、家を建てるのは大きな買い物。出来るだけ失敗と後悔は避けたいものです。今回は、そんなローコスト住宅の後悔から学んでみましょう。

ローコスト住宅で後悔する人としない人の違い

ローコスト住宅は、間取り・内装・設備など規格化されたプランの中から選んでいくことがほとんどです。コストを抑えるポイントは、材料費・人件費・広告費・設備・仕様・建具と続きます。もしあなたが規格外の設備や建具にこだわりがある、希望している間取りや平屋建てなど規格プラン外の要望がある場合は、もしかするとローコスト住宅で後悔するといったことがあるかもしれません。


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ローコスト住宅で後悔1:ローコスト住宅は間取りの自由が利かない

ローコスト住宅のデメリットは、コスト削減のために間取りの自由度が下がってしまう点にあります。ローコスト住宅と自由設計を謳ったハウスメーカーも少なくありませんが意外に制約が多く、結局建売住宅とあまり変わらないということになってしまうケースも。


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ローコスト住宅の間取り問題の解決策

ローコスト住宅の間取りデメリットは、間取りパターンや壁の自由度、可動式家具など、プランニングの自由度をあげられる点に注目しましょう。こちらはIGARCHITECTSが手がける土間のあるローコスト住宅の間取りは、一階に土間のある大きなワンルームとLDK、2階に個室を計画。いろんなライフスタイルに合わせてカスタマイズできるように考えられています。


【住まいについては、こちらの記事でも紹介しています】

 1000万円台で実現!老後を楽しむ平屋のローコスト住宅

2断熱や気密性能のカットで後悔

コスト削減を注視するあまり、断熱や気密性能は費用削減として削られてしまう部分です。住んでみたら夏は蒸し暑く、冬は寒い快適でない居住空間に大後悔してしまうなんていうこともあり得ます。壁・床・断熱材の法基準では、立地によって十分でない場合も。またその分エアコンや暖房費などが上がり、長期的にコストがかかってしまうということにならないように気を付けましょう。

居住空間での過ごしやすさは妥協しない!

こちらはスタジオ・ベルナが手がける自然体で過ごせる家。とにかくローコストでという施主の希望で、平屋+ロフトのシンプルな住まいが生まれました。無駄なものは一切無くし、その分断熱・耐震は妥協をせずにしっかりと建てられているので冬はとても暖かく、夏はとても涼しく過ごせるという快適な居住空間です。

3ローコスト住宅のデメリット:コストのために好きでないデザインを選ぶ

時間や人件費を削っているローコスト住宅のデメリットで、内装が好きではない、希望のデザインを諦めた等といったことが挙げられます。特に内装は、毎日目にするので妥協をし過ぎないようにしましょう。よくあるのは「無垢材のフローリングに憧れていたがコストのために諦めた」という話。無垢材にもいろいろな種類がありコストを抑えられる種類を選ぶことで、希望の無垢床材を実現できることがあります。

地産地消と適正価格で

木がふんだんに使われた温かみのある室内は、やはり誰もが憧れる住まいです。ローコスト住宅のデメリットによって希望する建材に妥協をしなければいけない時は、例えば県産材の木材をつかうことで建材費・輸送費の削減が出来ないか建築家に相談してみるのも良いでしょう。近隣から頼めば、輸送手間も少なく品質の良いものが適正価格で手に入る可能性があります。

4ローコスト住宅のデメリット:設備とコストのバランスを考える

ローコスト住宅を建てるのであれば、ブランドや質にこだわらず、できるだけリーズナブルな設備を選ぶことが必要になります。キッチン一つとっても、グレードは数十万から数百万と幅があります。コストを重要視するあまり安くて使いずらい調理台を選んでしまうと後々後悔することも。かといって設備グレードを上げてしまうとローコストのメリットが得られなくなります。設備と予算のバランスを上手に考える必要があります。

5ハウスメーカーから保証が受けられない状況に!?

ローコストに限らず、工務店やハウスメーカーが倒産してしまうと保証期間内でも無償メンテナンスや補償を受けられなくなるというケースがあります。アフターケアの内容と一緒に、万が一に会社がなくなってしまった時の保証やフォローをしっかり確認して会社を選びましょう。

6ライフサイクルコストを考える

ローコストで家を建てる前に、ライフサイクルコストをしっかりと計算しましょう。ライフサイクルコストとは、イニシャルコストとランニングコストの合算です。イニシャルコストとは、家を建てる際にかかる初期建設費です。一方、ランニングコストは、その家を使い続けるために必要な費用を指し、光熱費、メンテナンス費、保険、税金などを指します。ローコストの住まいは確かにイニシャルコストを抑えることが出来ますが、しっかり計算しなければランニングコストが多くかかってしまうということにもなりかねません。

長寿命なZEHの導入を視野に入れてみる

長寿命なZEHは、高い断熱性能の家にHEMSによる省エネ、太陽光発電などによる創エネを組み合わせることで年間エネルギー消費量がゼロになる住まいです。ランニングコストを抑えられるだけでなく、ZEHを政府も積極的に推進しているので補助金をもらうことも可能です。初期費用やメンテナンスに費用はかかりますが住宅の資産価値も高くなるので一度導入を検討してみるのも良いかもしれません。

ローコスト内装実例1:基礎スラブ&ラワン合板仕上げ

これからはローコストの家の内装実例をご紹介していきます。こちらは面積17坪余りの敷地に、家族5人ローコスト住まい。コストを抑えるために水廻りをコンパクトにまとめ、さらに断熱した基礎スラブを防汚処理をしてそのまま床に、室内はラワン合板仕上げでコストを抑えています。素朴な素材の質感が居心地の良いおしゃれな風合いを効果的に加えていますね。

実例2:動線の繋がりを意識してコンパクトな空間に

こちらは総工費1700万円の住まい。ローコスト化と高基礎が室内に表れる点をメリットに変え、高基礎の高さに小上がり和室を設け、ダイニングテーブルからキッチンへとスペースが連側的に流れるような動線をつくることでコンパクトな空間をつくっています。

実例3:現しでコストダウン化

こちらの住まいは、建築予算1,000万円で造られた狭小住宅です。木のぬくもりが感じられるコンパクトな家の室内は、ローコスト化を図るためタルキも間柱もすべて現しとされています。床はラワン合板24ミリ、クライアント自ら塗装したOSCL仕上げです。

クレジット: 写真:松岡満男

実例4:天井あらわし仕上げ&シナ合板

こちらの住まいは、80㎡程度の敷地に立地する3LDKの住まい。キッチン・ダイニング・リビングがコンパクトにまとめられたシンプルな間取りで工期とローコストに配慮をしています。木がふんだんに使われた室内の内装はシナ合板を使用、天井は建材あらわし仕上げでここでもコストダウン化が図られています。

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