「ガーデニング」というと、たくさんの植物や花に囲まれた庭を連想する方も多いかもしれません。庭があると、何か手をかけた演出が必要なイメージもまだ根強く残ります。しかし、「庭」もシンプルに、空間の余白としてとらえると、よりモダンでミニマルなデザインにできることもあるでしょう。今回は、コンパクトな空間にミニマルな雰囲気の素敵な庭をご紹介します。
タイル貼りのテラスで外部の空間を有効的に使いながらも、ほんの少しのスペースに設けた植栽で生き生きとした庭に。タイルの白が植栽の色を引き立てます。
通り土間を取り込んだ住まいの中には、住宅部と離れを繋ぐ部分に踏み石の路地がまた一段と情緒あふれる風景を生み出します。路地の向こうには地窓があり、坪庭が見えることで奥行きを強調。建築の工夫により、室内でも味わい深い景色を演出できます。
採光が確保しにくい場合に有効的な吹き抜け。外部に作ることで、庭としての役割、そして階下まで光を届ける光庭としての機能を持ちます。2階から見下ろす風景も新鮮に感じられます。
狭小住宅で、屋上を緑豊かな空間にし抜群の眺望を得られるように。敷地に限りがある狭小住宅の場合は、住居スペースが優先になり、庭を諦める場合も多いかもしれません。屋上であればプライベートなのびのびとした庭を作ることもできるでしょう。
スケルトン階段で空間を広く見せ、さらに坪庭があることで広がりを演出。階段下を有効的に使うというと、収納になることも多くありますが、視線や広がりを得ることで心地よさへつなげるのも居住性の向上になります。
部屋を有効的に配置していくと、玄関や廊下は窓がなく暗い空間になりがちです。ほんの少しの空間でも、光と自然を演出する庭に使うことでぐっとインテリア性が高まります。
直接外部に出て楽しむスタイルでなく、室内と屋外の空間を調和させることで非日常感を演出したバスルーム。窓から庭を眺める以上の、壁面全体が窓になることで室内にいながらも露天風呂のような開放感を得られるようになりました。
小さな余白部分の存在感を、外部・内部両面からの空間演出に生かしているスペースです。まるで美術館のような、凛とした雰囲気をまとう小空間。シンボルツリーと白い石のミニマルな美しい佇まいに仕上がっています。