暖房のいらない春の暖かな日が続いていますが、薪ストーブのある住まいをご紹介したいと思います。薪ストーブは冬には大活躍する暖かアイテムの一つですが、オフシーズンでも薪ストーブ煙突は外観を柔らかな印象に演出してくれるものでもありますよね。田村建築設計工房が手掛けるこちらの住まいは薪ストーブを住空間の中心に据えながら、開放的で自然のエネルギーを感じられる住まいです。平屋ならではのゆったりとした空間と和の重厚さがバランスよく調和した快適な住空間が広がります。
敷地があるのは群馬県中条町、静かな住宅街の一角に白と黒のモノトーンが印象的な外観を持った本住宅。大きく大胆な片流れの屋根は目に残るようなインパクトになっています。片流れ屋根とすることで天井の高い開放的な室内空間が確保することが可能です。 落ち着きのあるシックな外観ながらもエクステリアの色とりどりの花々が楽しめるアプローチに。
玄関に踏み込むと広めの土間と室内を見通すことできるフレンドリーな空間に。来客が来ても靴を脱がずに板間に腰を掛けられるほどのスペース。ちょっとした世間話や、挨拶程度の会話ならこんなスペースが活躍しそうですよね。外観のモノトーンの配色と統一感のある室内インテリアは重厚な和風を感じることができます。
玄関からダイレクトに空間が繋がるリビング・ダイニング・キッチン空間。さほど違和感を感じないのは、床レベルによって空間の変化を感じるからでしょうか。片流れの屋根ともあって空間の開放感は抜群です。ハイサイドライトからの明かりも空間を気持ちよく照らしてくれます。伝統的な仕口や継手によって仕上げられた梁や柱は空間にダイナミックな印象も。重厚な和のインテリアとして落ち着きのある空間に。
一段小上がりの畳の間はカウンターキッチンと連続する空間に。板間にある薪ストーブを囲う一体化した空間は眺めていてもホッコリした雰囲気を愉しむことができます。天井の高い開放的な空間でも、薪ストーブの暖房能力なら冬場は素足でも過ごせそうですよね。ちょっぴり和のアンティークが似合いそうな板間、畳の間の大空間は友人知人を招いてホームパーティーや宴会を催すことも可能に。
暖色の照明が温かな雰囲気をつくる和室。ここも統一感のある白と黒のインテリアに。明暗のはっきりした和空間はどことなく気持ちがなごむ落ち着きのある空間です。天井には一部構造現しに、いくつかの渡し棒がかかっています。住み手次第で自由な活用のできるアイテムに。雰囲気のいい和を感じる空間はゲストルームとしても喜ばれそうですよね。伝統的な工法を用いた住宅ながら、次世代省エネ基準を満たした一層永く住まえる住宅です。