住宅密集地や集合住宅にお住まいの場合は特に、周囲からの騒音が気になっている方が多いのではないでしょうか。人間誰しも、何にも邪魔されず静かに過ごしたい時はあります。
ひとりで集中したい時や、忙しい一日を終え帰宅した時。そんな時に車やバイクの大きなエンジン音や、上階からの足音、近隣住宅からの様々な騒音が聞こえてきたら… 。気にしないでおこうと思えば思うほど気になってしまうのが人間。とても心からリラックスはできませんね。ストレスの原因となる騒音を遮断し、静かで快適な時間を過ごすための騒音対策アイデアをお届けします。
分厚いラグやカーペットは騒音を吸収する効果があるので、特に静かに過ごしたい寝室をカーペット敷きにするのも良い手段です。冷えがちな秋冬も裸足で歩き回ることができ、見た目も柔らかく温かな雰囲気を作ることができます。外部からの騒音をカットするだけでなく、自分の足音を階下へ伝えないという効果もありますよ。
近隣からの騒音で困っている場合は、外部に面しているドアや窓の立て付けを確認してみましょう。古い建物は密閉性が低いドアや窓が使われている可能性が高いので、外部からの騒音を室内へと通してしまいます。すきま風を感じるのなら要注意。密閉性が高いものや二重サッシなどに交換すると騒音対策に抜群の効果を発揮します。
こちらは株式会社Atelier-Dによる住宅です。
なんと防音効果のある塗料があると皆さんご存知でしたか?この塗料を壁に塗布するとセラミックの層が塗膜表面に隙間無くでき、外部からの振動を吸収したり音を反射させるので、静かな室内を作ることができます。大規模なリノベーションではなく、壁をペイントするだけで騒音対策ができるのが嬉しいですね。
集合住宅で隣の部屋からの騒音に困っている場合は、その部屋に面している壁に大きくて重い本棚を設置して、隙間無く本を詰めます。紙の密度が高ければ高いほど優れた遮音効果を発揮するので、ハードカバーの大判図鑑や文学全集など分厚く重い本がおすすめ!
歩くとギシギシ鳴る床、この原因はいくつかありますが、床が沈むような感覚がある場合は床材自体の劣化が進んでいるので、DIYで修理するのは難しいかもしれません。床材からフローリング材が浮いてしまい、その上を歩くので音が出ている状態のものは、隙間に専用の接着剤を流し込むと直ることがあります。
先述したように、窓の密閉性が低いと外からの騒音が室内へ入ってきてしまいます。窓を交換するのが無理なら、カーテンを分厚いものに変えるだけでも騒音対策になります。厚手の生地できちんと床まで届く十分な長さのものが正解。冬場は冷たい外気を、夏場は厳しい直射日光をしっかり遮断するので、冷暖房効率が上がるという効果もありますよ!
以上のような対策を施してもまだ騒音が気になる場合、最終手段は壁や天井に防音材を設置することです。吸音材と遮音材の組み合わせが効果的ですが、DIYでは難しいので必ず専門家に依頼しましょう。楽器の練習や映画鑑賞など、内側から発する音を防ぎたい場合は、壁に取り付けるボードなど簡易的な防音材をDIYする方法もあります。