柔らかい優しさを持った家

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ふたつのコートを持つ家, toki Architect design office toki Architect design office Будинки Дерево Дерев'яні
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今回紹介するのは、岡山県に拠点を置き活動する土岐建築デザイン事務所が手掛けた住宅です。敷地は岡山県浅口市、遠くに小高い山を見渡し豊かな自然がまだまだ残る場所にあります。十分な広さの敷地を生かしてふたつのボリュームとふたつの中庭を作り、季節の移り変わりを楽しむことができる住宅が完成しました。そしてミニマルながら柔らかく優しい表情のインテリアも魅力的ですよ。さっそく見ていきましょう。

特徴的な外観

大きさの異なる2つの屋根が、羽根を広げた蝶のようにも見える特徴的な外観です。左の小さいボリュームがエントランスで、真っ白な外壁にドアがアクセントカラーとなっています。透け感のあるフェンスは安全面、防犯面で機能しながらも圧迫感や威圧感がなく、フレンドリーな印象。閉じ過ぎていない外観は周辺住民にも良い印象を与え、人付き合いもスムーズに運ぶでしょう。 南道路に面して3台分の駐車スペースが用意され、車が必須の地方都市生活者にも嬉しい。

洗面カウンター

玄関ホールからつながる廊下には洗面カウンターが設置されています。帰宅して洗面所まで行く必要がなく、すぐに手を洗えて便利&清潔です。外で泥だらけになって遊んだ子ども達にも、まず帰宅したら手を洗うという習慣を作りやすいかもしれませんね。風邪が流行る季節にも手荒いうがいを徹底できます。

広々としたLDK

廊下の先にあるのは22帖の広々としたLDKです。外からの眺めでもダイナミックな空間であることが分かりますね。吹抜けの天井に伸びる薪ストーブの煙突が、縦の伸びを強調してさらに開放的で広がりのある空間に見せています。豊富に取られた開口部で一階はもちろん、二階からも庭の植生を楽しむことができます。二階、写真右手にあるのは子ども部屋とベランダ。温かさを演出する暖色系の照明は、暮れ始めた町を行き交う人々に郷愁と優しい感情を抱かせます。

和室

一階にはLDKの他、中庭に面して和室が配置されています。縁なし畳や天井に埋め込んだトップライト、装飾の無いミニマルなインテリアで茶室のような徹底した空間となっています。そして庭に面していますが敢えて低い位置にのみ開口部を取り、植生の一部だけを見せる演出。それが侘び寂びや落ち着きを感じさせ、静かに自分の内面と向かい合いたくなるような和室となっています。

柔らかな優しさ

室内はミニマルなインテリアでまとめられています。しかしどこか柔らかな優しさを感じさせるのは、木材を効果的に使用していること、そして南面の大開口部だけでなくハイサイドライトをところどころに配置することで、白い壁に柔らかな陰影が生まれているからです。こちらの階段も手すりやステップに木材を使用せず、金属のみで造ったものであれば空間全体の印象が変わっていることでしょう。階段の先の二階ホールは子ども達が自由に遊んだり、家族に勉強を教えてもらったりとフレキシブルに使用できるスペースとなっています。

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