築年数62年の建物が大変身!隠れたオアシスの家

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武蔵境の家, ディンプル建築設計事務所 ディンプル建築設計事務所 Сад
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再建築不可条件敷地に建つ築62年の建物。リノベーションでどのような住空間が作れるのでしょう。今回ご紹介するのはまさに諦めてしまいそうな物件を隠れたオアシスのようによみがえらせた物件です。ディンプル建築設計事務所が手掛けたこちらの「武蔵境の家」は、既存の建物をフルスケルトンにすることから始まりました。残ったフレームのような建物に次世代省エネレベルの断熱材を用い、快適な住空間へ。家全体が緩やかに繋がっているようなワンルームスタイルの住空間が広がります。家の周囲や室内に散りばめられた様々な植栽が気持ちもリラックスでき、旗竿敷地に入り込むような本住宅はまるで隠れたオアシスの様です。

【Before】築62年、時代を感じさせる以前の外観

敷地があるのは東京都武蔵野市内の住宅地。敷地に接する道路幅はなんと1mに加え旗竿敷地という特殊な形状から、再建築不可条件敷地という場所でした。リノベーション前の物件は築62年になる見慣れた外観の変哲ないフォルムです。

【After】ホワイトカラーでまとめたシンプルな外観

リノベーション後の外観は外壁を単色、真っ白なカラーで包むシンプルなデザインに。玄関扉には松材を用いた経年変化を愉しめる木製玄関建具を。扉のハンドルには真鍮握玉という建具との相性抜群のアイテムを。今はまだ新しい外観も時を経てた後の外観をも愉しめるはずです。

【Before】懐かしさを感じる畳の住空間

以前の間取りや室内の雰囲気は懐かしさを感じる古風で一般的な一階スペース内観。フロアは畳敷きがほとんどで用途は限られたような空間です。開口は比較的多く設けられたプランでしたが、陽の光が入り込みにくく、昼間でもちょっぴり暗さを感じる住空間です。

【After】ワンルームとした広がりのある空間へ

同じ角度から見たリノベーション後の内観は余分な間仕切りを取り払った開放的で明るい空間に。構造現しとなった各部材には柿渋塗り仕上げ、真っ白で清潔感のある新しい壁、そしてソフトトーンで明るい木フロアはナチュラルシンプルなインテリアに。古びた要素がありながらもハッとするような新しさと、吹き抜けから零れる太陽の明かりが気持ちのいい空間です。

Photo: Takumi Ota

セルフビルドで作るオリジナルキッチン

キッチンカウンターには土を突き固めて作る「版築」という技法を用いた味わいあるテクスチャのオリジナルキッチン。版築に詳しい左官屋さんの監修のもと、セルフビルドで制作されたというキッチンは人の手の温もり溢れる逸品に。本住宅が永く愛され、味わいある空間へとなるのではないでしょうか。

Photo: Takumi Ota

清潔感溢れる大谷石の浴室

洗面・浴室はガラスの間仕切りで広がりを感じるシンプルな空間。フロアや洗面天板に用いられている自然の肌触りのいい大谷石でナチュラルな雰囲気に。木製サッシには水に強いと言われるヒバ材を。真っ白なインテリアと石と木でまとめた空間はどことなく柔らか味と安心感の持てる空間です。

Photo: Takumi Ota

古ぼけたインテリアから味のあるナチュラルな空間へ

二階から吹抜けを望む視点は住空間全体を見通せるような眺め。以前のままの構造材の間を縫うような新しい白い壁で出来たような単純さも感じられるシンプルな空間。二階の中央にはウォークスルーのクローゼットが配置されています。古ぼけた以前の部材と新たな白い壁のコントラストが活きたバランスのいい空間です。空間を彩るダイナミックな観葉植物もマッチしたオシャレな空間です。

Photo: Takumi Ota

自然を身近に味わう隠れたオアシスへ

建物の周りに植わっていた既存の樹木と追加して植えられた植栽が彩るウッドデッキスペース。木漏れ日の落ちるデッキに腰を下ろせば、どことなく秘密のオアシスのような空間に。四季を通して移り変わる植栽のカラーを愉しみながら暮らすことのできる心地のいい住空間に。

Photo: Takumi Ota

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